歯の本数が食べられるものを決める!

人間の永久歯の本数は28本で、親知らずを加えると32本あります。

歯の本数が減っていくと、食べられるものの種類も減っていきます。

およそ20本以上の歯があればほとんどの食品を食べることができますが、それを下回るとフランスパンやたくあんなど、かたい食べ物を食べることが難しくなります。

そして歯が5本以下にまで減少すると、バナナやうどんなどやわらかいものしか食べられなくなってしまいます。

平成25年国民健康・栄養調査によると、20歳以上で歯が20本以上ある人の91.7%が、何でも噛んで食べることができると答えています。

一方歯が1~19本ある人では、何でも噛んで食べることができると答えた人は50.4%にとどまっています。

食べ物を噛めるということは、おいしく食事を取ることの基本となり、それが健康的な生活にもつながります。健康的な生活を送るためにも、歯の健康を保つことが重要になるのです。

2021年10月29日(金)
プラークって?

歯科医院や歯ブラシのCMなどでも耳にする、プラークってなにか知っていますか?

プラークは歯の表面に付着している、細菌のかたまりです。歯垢とも言われます。

白色や黄白色をしているので見えにくいですが、舌で触るとザラザラしています。プラークはネバネバと粘性が強いため、歯の表面にしっかりと付着し、うがいをしても取れません。

食後8時間程度でプラークができるといわれ、プラーク1mgの中におよそ300種類10億個の細菌が存在しています。プラークは口の中が十分に清潔にされていない歯の表面に形成され、歯以外にも清掃が不十分な入れ歯や、舌の表面などにも付着します。

プラークは、むし歯や歯周病など口の中の様々なトラブルの原因となるため、毎日の丁寧なブラッシングできちんとプラークを落とすことが重要です。

しかし、よく磨いたつもりでもプラークが残ってしまうことが多いので、歯科医院での定期的なクリーニングを受けて健康なお口の中を保ちましょう。

2021年10月25日(月)
歯周病の原因は?(その1)

Q.歯周病は必ずかかる病気なのでしょうか

A.歯周病は必ずかかるわけではありません。

歯周病の多くは、原因であるプラークや歯石を日頃の歯磨きや、定期的な歯科検診などを受けることにより除去することで予防することができます。

予防できない歯周病もありますが、遺伝性の病気など、非常に特殊な場合です。

 

Q.全身の病気と歯周病の関係について教えてください。

A.歯肉は体の中でも非常に敏感な組織です。

またお口の中は全身の中でも微生物、細菌などが最も多く存在している場所でもあります。

そしてあらゆる全身疾患と歯周病の関連性が近年の研究により指摘され始めています。

歯周病との関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病や妊娠などがありますが、なかでも糖尿病との関連は深く糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつでもあるのです。

 

Q.他の病気が原因で歯周病になることがあるのでしょうか。

A.あります。

遺伝性の病気、血液の病気(白血病など)、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬によって歯肉を含めた歯の周囲組織に症状が出ることがあります。

またホルモンの分泌の増減、糖尿病、喫煙などによって歯周病が治癒しにくくなるといった事があります。

 

Q.(歯周病に)どうして煙草が悪いのですか?

A.喫煙が悪い理由はいくつかあります。

①喫煙する人は統計的に喫煙しない人よりも歯周病にかかりやすいというデータがあること。

②タバコに含まれる化学物質が歯肉からの出血を抑えたり、歯肉を硬くすることで症状が気づきにくくなること。

③喫煙者は末梢血への影響があるので、歯周病の治り方がわるくなること。

です。

つまり煙草は歯周病になりやすくするばかりでなく、気付き難くし、また治り難くする原因と言えるのです。

 

Q.お酒が好きですが、お酒は(歯周病に)悪いのですか?

A.お酒そのものが歯周病に悪い訳ではありませんが、多くの場合お酒を飲んだ後は歯を磨かずに寝てしまう、又は歯磨きを疎かにしてしまう事が多い事から、歯周病を進行させる原因の一つと言えるかもしれません。

 

2021年10月17日(日)